軽井沢・丸山珈琲「ツルヤオリジナル 信州まつもとブレンド」レビュー
長野県を代表するスーパーマーケット「ツルヤ」で手に取れる、丸山珈琲監修のオリジナルブレンド。その中でも「信州まつもとブレンド」は、派手さよりも“毎日飲める心地よさ”を大切にした一杯として、多くのコーヒー好きに親しまれています。今回は写真の豆をペーパードリップで丁寧に抽出し、香り・味わい・余韻までをじっくりレビューしたいと思います。
1.パッケージと豆の印象
シルバー基調の落ち着いたパッケージは、丸山珈琲らしい実直さを感じさせます。裏面表示からは、主にニカラグア、グアテマラといった中米産豆を中心に構成されたブレンドであることが分かります。
実際に豆を取り出すと、中煎り~中深煎りを思わせるブラウン。表面の油分は控えめで、焙煎のムラも少なく、家庭用グラインダーでも扱いやすい状態です。挽く前から、ナッツやカラメルを連想させる穏やかな甘い香りが立ち上がります。

2.抽出条件(ペーパードリップ)
今回の抽出は、ブレンドのバランスを素直に引き出すため、以下の条件で行いました。
・コーヒー豆:20g(中挽き)
・湯温:90℃前後
・抽出量:300ml
・抽出時間:約2分30秒
最初に少量のお湯でしっかり蒸らすと、粉がふっくらと膨らみ、焙煎と鮮度の良さが感じられます。注湯は円を描くようにゆっくりと。ペーパー越しに立ち上がる香りは、甘さとほのかな酸を予感させる心地よいものです。
3.香り
カップに注いだ瞬間、ローストナッツ、ミルクチョコレート、ほのかなキャラメルの香りが穏やかに広がります。華やかさを前面に出すタイプではありませんが、毎日飲んでも疲れない、安心感のあるアロマ。冷めてくると、わずかにドライフルーツのようなニュアンスも感じられ、時間経過で表情が変わる点も好印象です。

4.味わい
一口目はとてもやさしく、角の取れた口当たり。中米豆らしい穏やかな酸味がベースにありつつ、主張しすぎない甘みとコクがバランス良くまとまっています。
酸味は柑橘のように鋭く出るのではなく、りんごやアプリコットを思わせる丸みのある酸。そこに、ナッツやカカオのようなコクが重なり、飲み進めるほどに安心感が増していきます。苦味は控えめで、後味に嫌な重さが残らないため、ブラックでも非常に飲みやすい印象です。
5.余韻
飲み終えた後には、やさしい甘みと軽やかなコクが静かに残ります。キレは良く、それでいて水っぽさはなく、「もう一口飲みたい」と自然に思わせる余韻。朝の一杯から、午後のリラックスタイムまで幅広く寄り添ってくれる仕上がりです。
6.おすすめの飲み方・ペアリング
このブレンドは、ペーパードリップとの相性が非常に良好だと思います。
ペアリングとしては、
・バタークッキーやフィナンシェ
・ナッツ入りのパウンドケーキ
・シンプルなトースト
など、素材の味を活かした焼き菓子が相性いいと思います。ミルクを少量加えてカフェオレにしても、ブレンドの個性が損なわれにくく、やさしい甘みが際立と思います。
7.こんな人におすすめ
以下のような方におすすめしたいです。
・強すぎる酸味や苦味が苦手な方
・毎日気軽に飲める定番コーヒーを探している方
・丸山珈琲の味わいを、手頃な価格帯で楽しみたい方
・ペーパードリップ中心の家庭抽出派
8.まとめ
「信州まつもとブレンド」は、奇をてらわず、日常の中で何度でも飲みたくなる完成度を持ったブレンドです。丸山珈琲らしい丁寧な焙煎と、中米豆の持つ素直な個性が、ペーパードリップによって美しく表現されています。
コーヒー初心者から、普段使いの一杯を大切にしたい方まで、幅広くおすすめできる一品。信州の穏やかな風景を思い浮かべながら、ぜひゆっくりと味わってみてください。
