手動焙煎初心者ガイド
初心者の方でも今日から始められる「手動(手回し・家庭用)焙煎」を、失敗しにくい流れでわかりやすく解説します。
1.手動焙煎とは?
手動焙煎とは、フライパン・手網・家庭用焙煎器などを使い、火加減と時間を自分でコントロールして行う焙煎方法です。
・少量から始められる
・豆の変化を五感で感じられる
・コーヒー理解が一気に深まる
初心者には**「手網」か「フライパン」**がおすすめです。
2.用意するもの(最低限)
・生豆(最初は100g程度)
・手網 または 厚手のフライパン
・カセットコンロ or ガスコンロ
・軍手・耐熱手袋
・金属ザル(2つあると便利)
・うちわ or 扇風機(冷却用)
なお、以下写真はうちで使っている手網です。

💡最初は浅煎り〜中煎りを狙うと失敗しにくいです。
3.焙煎の全体像(流れ)
・予熱
・焙煎(色・音・香りを観察)
・火止め
・急冷
・ガス抜き(休ませる)
順番に解説します。
① 予熱(超重要)
・フライパン:中火で1〜2分
・手網:空焙りは不要(火にかざすだけでOK)
👉 フライパンが冷たいと、ムラ焙煎の原因になります。
② 焙煎スタート(最大のポイント)
・生豆を入れたら絶対に止めずに動かす
・フライパン:木ベラで常に混ぜる
・手網:円を描くように振り続ける
・豆の変化を観察
| 時間帯 | 状態 | 香り |
|---|---|---|
| 0〜3分 | 青臭い | 草・豆 |
| 4〜6分 | 黄色 | パン・麦 |
| 7〜9分 | 薄茶色 | 甘い香ばしさ |
③ 1ハゼを聞こう(最大の目印)
**「パチッ!パチッ!」**という音=1ハゼ
ここが焙煎の基準点
初心者は
・1ハゼ直後 → 浅煎り
・1ハゼ後1〜2分 → 中煎り
なお、1ハゼまでの目安時間は約7〜10分です。
(初心者・家庭用・少量焙煎の場合)
また、手網 × ガスコンロ場合は「火の強さ」と「火からの距離」が味を大きく左右します。初心者の方でも再現しやすい具体的な数値目安は以下の通りです。
・火の強さ:中火〜やや弱め中火
・火からの距離:10〜15cm
・豆量:生豆100g前後
この条件で行うと、
👉 7〜9分で1ハゼが来やすく、失敗しにくいです。
🔥 深煎りは難易度が高いので最初は避けましょう。
④ 火止め → 急冷(味を決める)
・好みの焙煎度ですぐ火から下ろす
・ザルに移してうちわで一気に冷却
👉 冷却が遅いと余熱で勝手に焙煎が進みます。
⑤ チャフ(薄皮)を飛ばす
・軽く豆を振る
・風で薄皮を飛ばす
※ 屋外か換気必須(煙が出ます)
⑥ ガス抜き(すぐ飲まない)
焙煎直後は飲めません。
焙煎度休ませる目安
浅煎り2〜4日
中煎り3〜5日
この期間で味が安定します。
4.初心者が失敗しやすいポイント
❌ 火が強すぎる → 表面だけ焦げる
❌ 動かさない → ムラ焙煎
❌ 焙煎しすぎ → 苦くて煙い
👉 **「弱め中火・よく動かす・早めに止める」**が鉄則です。
5.最初におすすめの豆
・ブラジル
・コロンビア
・グアテマラ
理由:火を入れても暴れにくい
6.まとめ(これだけ覚えればOK)
・少量(100g)で始める
・1ハゼを基準にする
・急冷は全力
・最初は浅〜中煎り
☕ 手動焙煎は「失敗」も含めて最高の経験です。
自分で焼いた豆で淹れる一杯は、市販では味わえない感動があります。
